巡拝によい時期となりました。
今は何回かに分けて車で巡拝するのが当り前のようになっていますが、古くは何日かかっても一回で巡拝したといわれます。
 今年は各寺院の納経所で、境内の掃除をしている人と、参拝者等と挨拶したり、話をしたり、道草をしながらゆっくり巡拝して見ませんか。
 巡拝の動機目的は人さまざまです。
 病気が早く治りますように、父母や子供が健康で学力向上、災難から逃れられますように、あるいは贖罪を求め、探勝行楽に、なんとなくプラッと来てみた、難所と聞いたので等、さまざまです。それでよいのです。いずれにしろ大なり小なり自らの幸せにつながる物であってほしいものです。
 これだけお参りしているのに、これだけしんどい思いをしているのに、と言われる方がおられます。御利益はずっとおくれて後からついてくるもので、先走って案内したり連れ立ってはくれません。強情の強を捨て、欲はほどほどに。
 観音様をはじめ貴殿の好きな仏様は、言葉はありませんがなんらかの姿で形で気付かせておられます。(気付かないのは我々です)「気付いてくれないかなあ」と思っておられます。
 今年は耳を傾けてみませんか。

特別霊場札所(鳥取県鳥取市覚寺) 
喜見山 摩尼寺住職 柴田昭正