こんな日本で良いのか?

 我が国の現代を見ますと、煩悩が最大に積もった状態といいますか、文化の発展、民主主義、先進国の行き着く所といった感じさえ起こさせるほどに、国中嘘と欺瞞、暴力の暗雲で覆われ、正に国中が平和ボケの真只中です。世界一安全な国が、どこの刑務所も超満員。大変な事になております。特に毎日悲しい思いをするのが、この少子化時代に、毎日の様に一番弱い子ども達が親や大人に殺され続けているという事です。かのマザーテレサさんが、21世紀は世界中に孤独の不安が広がると言われましたがその通り。文明が発達すればする程、各人利己的になり、爺ちゃんも婆ちゃんも父親も母親も子ども達でさえ皆孤独、毎日が淋しい限りです。これが文明文明の発達した極みとしたら、もういらないと言った感じです。もっと人の間で生活する人間らしさを“人”という字の如く、支え合って生きる人間としての社会を取り戻したいものです。何年か前に詠んだ北原白秋の詩を紹介します。人間淋しくなると、一番弱い者に当たるという詩です。正に現代日本そのものです。

 金 魚
母さん、母さん、ひもじいな  紅い金魚と遊びましょう。
母さん、帰らぬ、さびしいな  金魚を一匹突き殺す。
まだまだ、帰らぬ、くやしいな  金魚を2匹絞め殺す。
なぜなぜ、帰らぬ、どこへ行た
  金魚を3匹ねじ殺す。
                         北 原 白 秋

第十七番札所 龍蔵寺 住職 宮原 隆史