打吹山の観音様の仰せには
 親はこの世の神佛
 両手合わせて私し拝むより
 親を孝行するひとにゃ
 観音力で守るなり
 南無阿弥陀佛を口ぐせにせよ

 この文句は大正時代に奉納された、本堂の大幕に染められている。戦地にゆかれた多くの方が「戦うも親の為、生きて帰るも親の為」と、この文句を思い出され、唱えられたと聞く。
 私達は大自然の恵みによって生かされ、先祖によって生かされ、親によって生かされ、まわりの多くの人々によって生かされている、とのみ教えを示す文句である。
 十一面とは、前の三面は寂静の相、右辺の三面は威怒の相、左辺の三面は利牙の相、後面は笑怒の相、頂上の仏面は本地法身を表し、後はいっさいの智を得る。左右の持物は皆是れ大慈悲の大誓を表すなり。
 中国観音霊場の寺院には、さまざまな観音様が祀られている。是非お参りの際には、そのご利益をさずかって下さい。
 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏             合掌


第三十番札所(鳥取県倉吉市)
打吹山 長谷寺  住職 奥野 寛應