
| 江戸の火事を消したお地蔵さん |
円通寺石庭に天晴の趣のある県下最大で市重文の青銅路座地蔵がある。 このお地蔵様には、次のような、霊験あらたかな伝説があります。 ある夜半、住職が飛び起きて、「大変だ。早く行って金仏様に水をかけよ。」と、大声で叫びました。 小僧たちは何のことやらさっぱりわからぬまま眠い目を擦りながら、駆けつけてみると金仏様は真っ赤に焼けています。手桶に池の水をすくっていくらかけても、ジュウジュウと湯気をたてるばかりで、一向に冷える様子がない、明け方になってようやく収まりました。 その後、江戸からきたという人が「先日大火の際、円通寺の高張堤灯を差し上げ、懸命に消化に勤めて下さいまして有難うございました。お陰さまでさしもの大火も消し止める事ができました。」と、お礼を言いました。 これを聞いて、あの夜の金仏様の騒ぎはそのためだったかと合点した。 大火も消す、霊験あらたかな金仏様です。端正なお顔とお姿は、江戸の火事だけでなく庶民の心の炎「煩悩」も静めてくださいます。 観音巡拝の祈り、石庭上のお地蔵様に手を合わせ、無上のご利益を頂いてください。 |
| 第7番札所 円通寺 住職 仁保 哲明 |