中国観音霊場会第十三回普陀山団参は、十月七日から十二日までの六日間の日程で行われました。まだ記憶に新しいSARSの影響で参加人数も十八名と少なく、いつもの様な賑やかな旅と言う訳にはなりませんでしたが、毎年続けてきた友好の燈(ともしび)は、今回も明るくともす事が出来ました。
 普陀山の発展には訪れる度に驚かされますが今回も一同驚愕という場面がいくつかありました。特に戒忍法師自ら是非案内したいと申し出られた「萬佛塔」の建設現場では、その壮大さはもちろんの事、それを支える信仰の大きさにあらためて敬服しました。二年前に開眼法要をおこなった紫竹林の芸術回廊も、植樹等の細かな整備がほぼ完成し、現在では当霊場会との交流のシンボルの慧鍔祈念堂を改修しているところでした。
 そういった島内の参拝施設の整備はもちろんの事、将来は優秀な徒弟を育成する仏教学院を普陀山内に造りたいとの構想にも改めて感心させられました。
 日程後半の西安滞在では珍しく小雨の中の観光になりましたが、逆に参加者皆さんがその趣を楽しんでおられる様子でした。今回の団参も観音様の御加護で魔事なく終える事が出来、友好の橋渡しのわずかな力になれた事に感謝致します。
 最後になりましたが、お忙しい中、今回の団参に参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。紙面をお借りして厚く御礼申し上げます。

 第二十九番札所 大山寺 住職 大 館 宏 雄