| 九月二十八日、第十五回普陀山団参は中国観音霊場会住職と多くの善男善女で岡山空港発の便に乗り、最初に九寨溝、黄龍へと向かった。三五〇〇mの高山で世界文化遺産である。空気が薄く山道の登りが三〜五km続くが、紅葉しかけの木々が美しく、雨にも降られず順調に見学を終えました。その景色の素晴らしさを心ゆくまで堪能したのである。 アッという間の四日間が終わり、最後は主目的の普陀山である。 九寨溝から飛行機を乗り継ぎ、丸一日かけ普陀山へ。丁度中国では、年間で一番混雑する国慶節が始まっていた為、もしかすると普陀山首脳ともお逢いできないのではないかと覚悟していたが、誠に有難い事に管長以下全員トップの方々のお出迎えを受けた。合同法要が恵鍔記念堂で厳かに行われた後、精進料理の昼食をご馳走になった席で、「南海観音を中国観音霊場会全寺院に差し上げましょう」という話があった。正に晴天の霹靂である。こうして一〇八cmの金銅製を三十六体頂く事が決まった。さらに戒忍法師管長から、「私は日本の中国観音霊場会とは一番古い友として付き合いたい。従って皆さんここに来られたら自分の家に帰ったと思われて気安く何でも言って下さい」という言葉をいただいた。又、平成十九年に予定している豪華客船富士丸での大規模な団参の話も喜んでもらえた。 その後、人々で混雑する中をバスで移動し、建築中の萬仏堂と宝陀寺を見学した。宝陀寺は全影図まで見せていただき感謝、感謝で団参の旅は終わった。観音聖地母なる国、普陀山の開祖は日本僧恵鍔大師であるという事を考えると、その交流は歴史のロマンであり、中国観音霊場会が辿るべき運命的なものである。観音様の思し召しとしか言いようがない、と感じるのは私だけではない筈です。今春、反日運動など騒がれたが、今後も友好の絆を大切にしていきたいと念願するものである。 |

| 第17番札所 龍蔵寺 宮原隆史 |