巡礼、巡拝、お遍路さん、札打ち、といろいろ言葉が違いますが、
  同じことなのですか?
                     (豊田郡 会社員25才)
  

 「巡礼」というのは、信仰のため聖地を参詣してまわることの総称で、仏教以外でも、伊勢神宮にもうでる伊勢参りなど神道においても、またキリスト教、イスラム教など世界中の多くの宗教でみられる行為です。「巡拝」とは、巡礼と大体同じ意味ですが、ただまわるのではなく信仰のために聖地霊場を参詣してまわるという点が強調されております。
 巡礼としては、観音様を本尊とする寺や堂をめぐる中国・西国・坂東・秩父などの三十三観音巡礼や、真言宗の開祖弘法大師空海ゆかりの寺をめぐる四国八十八ヶ所霊場巡拝がよく知られています。四国八十八ヶ所めぐりは、「巡拝」とは言わず「遍路」といい、そこを巡礼する人も「お遍路さん」と呼ばれております。
 巡礼の時には、白衣の上に笈摺(おいずり)を着て、笠や杖をもった巡礼装束で各地の霊場をまわり、読経や御詠歌を唱え、巡礼のしるしに紙や木でできた巡礼札を柱や壁にうちつけたので、霊場のことを「札所」ともいい、巡礼のことを「札打ち」と言います。



回答者/第26番札所 一畑寺住職 飯塚大幸