合掌して手を合わすことに何か意味があるのですか? 
                  (山口県 58才 無職 男性)   

 合掌とは本来インドで行われていた習慣の一つで、現在でもインドの多くの人は、挨拶の言葉とともに合掌をしています。その意味するところは、人間の本当の姿といわれており、インドに古くからある考え方では、右手は神聖なもの、左手は不浄なものとされています。
 仏教における合掌が何を示すのかというと、それは「凡仏一如」いわゆる私たち衆生と、慈悲にあふれる仏が一体となった状態を示します。
 特に密教においては、右手を仏、左手をわれわれ衆生と観じ、五本の指は五大(地・水・火・風・空のこの世の万物を構成する五つの要素)をあらわすことから、仏の五大と衆生の五大を融合させる「成仏」を表します。
 一人でも多くの方が合掌出来ることが明るい社会をつくりだす第一歩になると考えます。
「みぎ仏  ひだりはわれと  合わす手の
      仲ぞゆかしき   南無のひとこえ」



回答者/第17番札所 龍蔵寺副住職 宮原大地