身内が亡くなると、仏壇や神棚は閉めて白布で覆ったりしなければならないのですか?
                   (岡山県 女性 42歳)




 もともと神道では神様は死というものを嫌われるので、身内が亡くなると、海に浸かり塩で清める習慣がありました。(現在、この風習は葬儀の際、粗供養に塩を付けて渡す習慣として残っています)
 そして先祖(神道では氏神といいますが)を祀っている神棚には扉を閉め白布で覆い死の汚れを寄せ付けないようにしていました。(現在は略式で白い紙を貼り付けています)
 後に民衆は死に対する汚れ信仰から氏神様を離したいと思うようになり、氏神様を神社に祀り、その代わりに神社の神様を神棚に持って帰り祀る習慣となった訳です。
 ここで仏教ですが、仏教では汚れ信仰はないので、仏壇を閉める必要も、白布で覆う必要もありません。現在では仏教と神教とが入り交じっている為、誤解しやすい問題も多いようですが、この問題は神棚だけ閉め、白い紙を貼り付けておくのが良いでしょう。



◎回答者/第一番札所 西大寺 副住職 坪井 綾広