法事や葬式に黒い服を着るのはなぜですか、それと数珠を持つことに、意味があるのですか。(岡山県 28歳 会社員)  

 現在では喪服が黒が正式なもの、とされています。ところが戦前は白が正式なものでした。
 実際、江戸時代の喪服は男性は麻上下、女性は白無垢の小袖に白帯、という格好でした。ところが時代が昭和になると、欧米の影響もあり次第に黒い服を着用するようになりました。また、戦時中の著しい物資の不足の中、油汚れの目立つ白の代わりに黒が着用されるようになったともされています。
 数珠は念珠とも呼ばれているように、もともと珠を一つ一つ繰りながら聖句を唱えるものです。数珠の珠は百八。仏教の説く人間の煩悩の数です。一回唱えるごとに珠を一つ繰り、それを百八回くり返して人間のもつ煩悩を消すというわけです。
 しかし百八も珠があると、持ち歩くのは不便ということもあり、百八の半分の五十四、三分の一の三十六、四分の一の二十七の数珠が一般に普及するようになりました。
 数珠は仏教徒としての信仰のシンボルであり守り本尊というべきものです。ぜひ日ごろから身につけておきたいものです。



回答者/第四番札所 木山寺 副住職 高峰秀光