お山に登るときに「六根清浄」(ろっこんしょうじょう)と言いますが、六根とは何ですか? また何故これを唱えるのですか?
                  (横浜市 女子大生 20歳)



六根清浄の六根とは般若心経にも出てくる「眼、耳、鼻、舌、身、意」のことです。このうち眼、耳、鼻、舌、身の五つは私たちが外的影響を受ける身体の器官であり、「意」はそれによって生じる心の働きのことです。
 昔からお山に登るということは、汚れた俗世間から離れ、清浄なる山の神々や大自然と対話し、融合することであります。
 そのために、一歩一歩と山を登りながら山の神々に触れ、大自然を自らの身体にとりこむ事により、日常生活の中で汚れた六根を、徐々に清浄な六根に近づけるように願いを込めて「六根清浄」と繰り返し唱えながらお山に登って行く修行なのです。


◎回答者/第二番札所 餘慶寺 前住職 西野祐誠