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第二番札所(岡山県邑久郡) 上寺山 餘慶寺


餘慶寺の蓮
 蓮の花は咲くときに「ぽん」と音がすると言われています。実際に聞いたことはありませんが、いかにもそんな音がしそうな姿をしています。
 水蓮と蓮の違いをご存知でしょうか?花や葉が水面に浮かんでいるのが水蓮。水面より上に立ち上がるのが蓮です。
 お経の中では紅い蓮の花はパドマ、白い蓮の花はプンダリーカというように色によって違った名前で呼ばれますが、泥から生えながらも泥に汚れず、清らかに咲く姿は煩悩から離れ、清らかな涅槃を目指す仏教の象徴とも言えるでしょう。
 餘慶寺では御本尊である千手観音様のことを「蓮華王菩薩」とも呼ぶことから本堂の前に植えるようになり、現在では一重咲きや八重咲き、花の色も赤や白、ピンクのふち取りがついた薄い黄色など十種類ほどが6月下旬から7月中旬にかけて見ごろをむかえます。


特別霊場札所(鳥取県鳥取市) 喜見山 摩尼寺


摩尼寺からの眺め

 当寺の紹介は「ザ・観音」にゆずり、気にとめないところを紹介します。
 車を降り、竹、杉木立の中難行苦行の石段を登ると仁王門です。(くぐって参拝すると健康長寿に)体力のなさを感じながら涅槃の道を行くと、本堂如来堂諸堂に着きます。その右後ろを登って行くと観音堂(六角堂)、さらに進むと展望が開けます。遠くは大山、島根半島、近くは白兎海岸、鳥取港、ラッキョウ畑等眺めることができます。市の騒音から逃れ、木々を渡る風の音、小鳥の声、水の音、若葉のにおいに癒されながらの如来堂からの眺めはなんともいえない風情がございます。その昔、潮山長者がいなくなった娘を海の中で見つけたというのもうなづけるというものです。
 さらに進むと、西国霊場の石仏、立石、奥の院へと至ります。
 何をするにも心のゆとり、ホッとする一時、あそびの心が大切です。これらを探す手段のひとつとして巡拝というかたちがあると思います。
 忙しない世の中ではございますが、たまにはのんびりとお参りでもしてみませんか?


第二十七番札所(島根県安来市) 瑞塔山 雲樹寺

開山忌厳修
 去る4月24日に、境内のつつじも咲き始める中。雲樹寺恒例の開山忌が厳修されました。
 この日に観音様の法要も行われます。開山様は後醍醐天皇・後村上天皇に帰依され、国済・三光国師と国師号を両朝より賜われました。開山様(狐峰覚明禅師)の有名な言葉は、この問答の中にあります。

『ある弟子が 「祖師西来意」 と問う。開山曰く 「照願脚下」 』

 現在、寺院の玄関には「照願脚下」と書かれた板をよく見かけますが、この言葉を最初に使われたのは開山様なのです。
“履物をそろえましょう”という意味の言葉として使われていますが、本当にそうなのでしょうか。もっと深い処に大切な味わいがあるようにおもいます。

今年もこの日に、曇り空ながら開山様の祖塔にお参りすることができました。有難いことです。


第十一番札所(広島県豊田郡) 潮音山 向上寺

 数年前の春彼岸の頃です。一人の男性が2冊の納経帳を持ってお参りされました。納経帳を渡されたとき、ずっしり重たかったのを思い出します。
 「今日これで7回目の満願となりました。今年になって妻の7回忌をお勤めいたしました。その後に子供たちに言っておきました。『2冊あるが、この1冊は家内のものだ。私が逝ったら2冊とも中に入れてほしい。』と。これはお前の分だと渡してやろうと思います。」
 又同じ頃だったと記憶していますが、夫婦でお参りされている姿がありました。
 「今年交通事故で一人息子を亡くしました。そんな悲しみの時、この巡拝を勧められ、お参りを始めました。」と言っておられました。
 仏様(観音様)は何時もお側にいて、お話下さり、見守り一緒に泣いたり笑ったりしていて下さっています。


第十五番札所(山口県鹿野町)鹿苑山 漢陽寺


鹿野観音法要
 当山では、毎年の4月18日に法堂のご本尊である聖観世音菩薩さまをお奉りする「鹿野観音法要」が執り行われます。
 今年も晴天に恵まれ、京都は舞鶴より来られたお説教師さまのお話から始まり、大般若祈祷会や、ご詠歌による先祖代々への塔婆供養、ご家庭で古くなり処分に困られていた卒塔婆、御位牌、御礼等をお炊き上げする供養が盛大に行われました。
 お接待として、小豆粥やお抹茶を用意いたしましたが大変喜んでいただけました。
 来年は是非ともお参り願いたいと思っております。